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「つぐみのひげの王さま」
モーリス・センダック 矢川澄子 訳
出版社 評論社
出版年 1978年初版
お話しは美しいが気位の高いお姫様の宴会での高慢な態度から始まります。
お姫様と結婚したいという王子たちを前にして「びや樽」や「死神」などと散々な言いようです。
怒った王様は次に城の前に来た乞食にお姫様を嫁にやってしまうのですが、世間知らずのお姫様には庶民の世知辛い日々が待って居ました。しかし実は乞食はつぐみのひげと呼ばれた王様だったのです。二人は手を取り合い仲睦まじく…そんなお話です。
グリム童話の中ではわりとシンプルでわかりやすいお話です。さて挿絵を描いているセンダックなのですが、彼はこのお話に少し仕掛けを加えて楽しい絵本にしています。
この縦長の可愛らしい判型の絵本を開くと、まずタイトルページの下で、劇場の支配人のような男が、俳優、女優募集そして演目の「つぐみのひげの王さま」と書かれた看板を持っていて、その看板を男の子と女の子が興味深く眺めている絵が描かれているのです。
次のページもまだタイトルページで、そこでは支配人らしき男と男の子と女の子が本当にやれるの?と会話を交わしています。
次のページはセンダックによる献呈辞があり、その下で男の子と女の子が衣装に着替えているのが描かれています。
そしてその次のページからようやく「つぐみのひげの王さま」のお話が始まりまるのです。
つまり、センダックはこの絵本を舞台で演じられているもの、として描いているのですね。
この手法は特に珍しいものでは無いかもしれません。すぐに思い浮かぶのは、トミー・デ・パオラも同じ手法をしばしば使っていました。
こんな風に「子どもたちが演じている」と描くことによって、子どもがこの物語の中へ入って行きやすくする効果を狙っているのだと思います。
また、この作品に限らず、絵本を舞台として描く、ということをセンダックはいつも何処か意識していたのではないか、とも感じています。
一昨日紹介しました「うさぎさんてつだってほしいの」も、夜の場面の光の描き方は、まるで舞台上で強い光に当たっているかのような、不自然な光の中に人物が描かれていました。
#ビンテージ絵本 #絶版絵本 #モーリスセンダック #矢川澄子つぐみのひげの王さま モーリス・センダック 矢川澄子 評論社
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